検査の平準化と高度化で新製品の準備期間を半減

Halving the preparation time for new products by leveling and upgrading inspections

DSC00263.jpg

自動車関係の領域でゴムを製造する新光ゴム工業株式会社。Tier1に向けた「ゴム製品」に、2020年からDEEPSを導入いただいています。一口に「ゴム製品」と言っても、その種類はさまざま。顧客ごとに形状に差があるなかで、DEEPSを用いてそれぞれの製品に合った外観検査を実現しています。新光ゴム工業が取り組む顧客に合わせた製品サポートと、外観検査を向上させた先に見据えるビジョンを、製造部担当のI様に伺います。

​INDEX

​1.業務効率化と検査の標準化で、検査の基準を保ち改善できる環境みをつくる

2.新製品の納品準備を高め、顧客満足を高める

3.汎用的なソフトウェア導入により、必要なタイミングで横展開を実施

4.DEEPSは自働化と改善を実現するための味方

ー はじめに、検査レベルの平準化を目的とされたのはなぜですか。

これまでは人海戦術で全数検査を実施しておりました。しかし、検査員の高齢化や健康状態などの身体的変化にどうしても依存してしまい、現在の生産量でも品質レベルを維持することが課題となっていました。売上、利益の拡大のためには顧客を増やすことが命題となっており、新製品を年々増加していく計画です。今年だけでも9品種増えるため、検査も含めて品質担保が極めて重要でした。DEEPSによる自動化で、今後は入社直後の新人でも、熟練のベテラン検査員でも、同じ品質レベルが保てることになります。

ー 検査が自動化されたことで期待したいことは何ですか。

新製品の準備期間を半分にすることです。新製品が追加される場合、新たに製造して出荷、納品するまでの準備に2カ月必要としています。この期間に、製造して検査する出荷確認サイクルを回しているのですが、この検査プロセスがAIになることで、例えば1ヶ月で準備を完了し、残りの1ヶ月は安定期間として在庫確保に充てることができます。

ー 従来は専用検査機を入れてきたとのことですが、今回なぜAI検査機の導入をされたのですか。

専用検査機を入れた時は、生産量が月間約70万個あり、人手では検査しきれないとなり導入しました。ただ専用機ですと汎用性がなく、対象製品が生産終了となると、他に転用がききません。そのため、時代の変化とともに汎用的で別製品に展開できる柔軟性が必要となりました。そこがAI検査機を導入する決め手となりました。

ー 実際入れてみて、今後も新製品への展開が期待できそうですか。

 

最初に対象とした製品とは別で、実際に自分で新しいAI検査モデルを作ってみましたが、AIやITの知識がなくても簡単に作ることができました。さらに、判別が難しいとされた傷の精度調整も自分でできたので、新製品があるたびに対応できると感じています。​

ー 今後に期待されていることはなんですか?

不良の発生箇所や大きさ深さなどを特定し、上流である製造工程の確認に活用することに期待しています。現在も実施はしていますが、あくまで経験則による予測でしかないので、確かな情報とデータをもって、改善活動につなげていきたいと思っています。

あとは、3Dでの撮像ができるようになれば、アイデアは無限大に広まりそうです。現在は複雑な形などはプリズム、カメラ追加などで工夫して対応していますが、1つのカメラで対応できるとなると設備コストも相当下がることが期待されます。

ー ありがとうございました。